自分たちの仕事を平たく言うと、ある企業に成り代わってWebコンテンツを作ること。
その中で、企業の伝えたいメッセージをコンテンツ化するには2つのフェーズがあって、一方が企画や構成面。他方がデザインやモーションなどのいわゆる表現面。
この両方が理想的に成りたてば、そりゃ良いものが作れるだろう。
でも、それはなかなか難しい。というのも、企画の主導権・決定権を持っているのはクライアント側で、表現の主導権を持っているのが制作者だから。
しかも、制作者側(我々)は、前者(企画・構成)を考えながら、表現についての仕様を固める作業を頭の中で行っている。企画の決定権を持っていないにも関わらずだ。
なので、企画を否定される(戻される)と、固めた表現についても戻されたのと一緒になる。
この効率の悪さってどうにかできないのだろうか。
本来、「企画・構成」と「表現」は別々に考え、互いを補完し合うことで全体の完成度を高めていくものだと思っている。ビッグアイデアであればあるほど、表現(デザインやモーション)を考える作業は楽になる。また、企画が多少丸くなってしまっても、後から表現でどうにか補っていくことも可能。
ただ、制作者側は企画・構成・表現を切り離して考えづらく、またクライアント側は企画からどう発展するのか、イメージは膨らみにくい。
ここに、互いの齟齬と効率の悪さが生まれる。
解決する手段としては、
1、企画・構成段階である程度のデザインを持っていくことで、クライアント側にイメージを膨らませてもらう。
2、企画・構成段階では、(制作者側は)表現のことを考えるのをやめる。
1は良く使う手法ではあるけれど、作業が無駄になるリスクがある。
2は作業は分担できるが、クライアントを通すための企画に注力してしまい、企画が丸くなって表現面に負担がかかりやすい。
もしかすると、解決手段にはこれ以外の方法もあるのかもしれないし、方法論で解決すべきことではないかもしれない。
ただ、自分たちの仕事の「肝」は、この壁をクライアントを巻き込んでどう突破していくか、である気がしている。今のところ、何となく。
